出品のギターは、岐阜県可児市にある矢入一男氏のギター工房で海外輸出用に製作された珍しいビンテージギターです。製作は1971年2月と、半世紀以上経過しており、当時、ヤイリ工房では、弥生、如月など墨書きラベルのギターからY番ラベルのギターに切り替えていた時期にあたります。出品のカルッリは、ヤイリ工房型番のラベルではなく、工房も明記されておらず、当時、アメリカなど海外輸出用に製作された貴重で珍しいギターのようです。 また、イタリアの作曲家でギター奏者でもある、カルッリから命名したギターだけあって、矢入ギター工房が気合いを込めて精緻に製作しており、また良い材料を厚めに使用して、重厚感のある仕上がりになっています。 ギター材料のトップは、杢目の詰まったスプルース単板、サイドとバックは柾目の詰まった漆黒のローズウッド、ネックは硬いマホガニー、指板は縞模様の美しい縞黒檀、ブリッジは柾目のローズウッドのようで、ヒール接合は、イタリア式を採用しています。また、当時の良い材料を惜しげもなく使い、弦長65.8センチを活かして、力強い華麗な音色と音量を引き出しています。更には、ギターサイドに贅沢な美しい縁取り細工が施されています。 半世紀以上が経過しておりトップにキズや打痕がありますが、前オーナーが自ら塗装修繕し、年代の割に良いコンディションで、そのまま使っていました。また、試奏用の弦を張っていますのですぐに試奏していただけます。 ギター愛好家の皆さまには、今では珍しく貴重となった、1971年2月製作の輸出仕様、カルッリ矢入工房ビンテージギターをどうぞよろしくお願いします。 全長：101.5センチ 弦長：65.8センチ 弦高：約3.3ミリ 12フレット1弦 　　　約3.8ミリ 6弦 ナット幅：約5.1センチ ボディ厚：約9.8センチ　 古いギターケース付き ケースにプチプチを巻いて梱包します。 安全にお届けします。